ネイティブの日常的な会話によく登場する6つの基本動詞 do, go, get, take, have, makeの中から、今回は“get”の使い方についてみていきたいと思います。
最も一般的な「得る」という意味意外にどのような言い回しがあるかを覚えて表現の幅を広げましょう。
get it
I get it.といった現在形で使うことは稀で、I got it.という具合に過去形で使う場面が多いです。ただし、注意すべきはその意味で、前後の文脈によるところが大きいですが、「わかった」と訳されるシーンで非常によく使われます。
Did you get my point? 「私の言いたいことはわかった?」
I got it! 「わかった!」
といった感じです。
もちろん場面に応じて他にも様々な意訳があり得る言い回しではありますが、ここではまず一つ覚えておきましょう。
get to/there/here
今度は場所が関係する用法です。
How can I get there? 「どうやってそこにいくの?」
I’ll get to the airport soon.「空港にすぐ行くよ」
後ろに方向や場所を表す言葉がくる場合、たいていそこに「たどり着く」ことを意味します。
I got here by train.「ここには電車できたよ」
というのもありえますね。
ここまでは主にgetの後ろに名詞がつく表現をみてきました。
get +adjective
getの後ろに形容詞がくるパターンです。「そもそもadjectiveなんて知らん」という人は、ここで一緒に覚えてしまいましょう。「形容詞」という意味です。
あたまの3文字をとって【adj】というのを辞書などで目にする機会があるはずです。big voice「大きい声」のbigように名詞を修飾する言葉が形容詞ではありますが、もともと動詞だったものを「~した」のように語尾を活用(Conjugation)を変えて(過去分詞にして)形容するものもあります。
「飲む」drink → drank → drunkというのは聴いたことがあるでしょうか。この場合は最後の一つですね。
I got drunk.「酔っぱらった」
この場合の形容詞になったdrunkは「酔っぱらっている」という状態を表しています。つまりgetが、その状態になる→その状態になった(過去形)という形で“(ある状態に)転じた”ことを表現する動詞として使われたものです。
この他にも、
I got tired.「疲れた」
であれば、厳密には「私は疲させられた状態に転じた」という意味から
「疲れた状態になった」→「疲れた」という解釈になります。
ちなみにtiredは、もとはtire「疲れさせる」という意味で、
Snowboarding is tiring me!「スノボは疲れさせるなぁ!」とあえて過去分詞を使わない用法で独自な言い回しをするネイティブの人もいます。
Snowboarding makes me tired.と同じ意味になります。
※makeの使役動詞としての用法はまた今度。
というわけで、一気にではなく少しづつ覚えてみる感じで今回はここまで。
getを使った熟語がもっとも表現の幅を広げますが、あまりにも数が多いのでまた別のところでご紹介しましょう。
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