これまた6つの基本動詞のうち最もよく使われる動詞の一つです。単に「作る」という意味だけでなく、前置詞等と組み合わせた句動詞・群動詞を覚えて表現の幅を広げていきましょう。

使役動詞として「…させる」make

受験等で英語をやった人は、4つの主な「使役動詞」というのを暗記したかもしれません。使役動詞といのは、ある人(やモノ)に何かをさせるという表現をつくるときにつかう動詞です。「息子に勉強をさせる」や「部下に話をさせる」といった感じです。

その4つというのは、have、 make、 let、 getです。ここではmake以外の説明は他にゆずりますが、どれもよく使うので覚えておいて損はないものです。

まずこれだけは頭に入れておきましょうというmakeを使役動詞でつかう一文が以下のものです。

The news made me happy. 
直訳「そのニュースは私を幸せにした」→意訳「私はその知らせをきいてうれしくなった」
中学の頃に「SVOC」という第五文型という名前で聞き覚えがあるかもしれません。

ちなみに、同じ第五文型と言われる形で「驚いた」バージョンをつくろうとすると、
The news made me surprosed.
というのが思いつくでしょう。

文法的には一見問題ないようですが、ネイティブは受動態より能動態を好む傾向にあるので、同じことを言うのであれば、
The news surprised me.
の方が自然と言われます。

日本語だと何かしてもらうことの後ろに「させる」を置く形です。それは「英語は何で一単語飛ばすんだ」と思うのは日本語ネイティブの言語脳の発達からくるもので、英語ネイティブの人が日本語を学ぶときには逆の難解さを感じるものです。

業界別使役動詞makeの使用例

職場で使う表現だとどのようなものがありうるでしょうか?

IT系の人なら、
The trouble shooting made me tired last week. 
「先週そのトラブル対応は私を疲れさせた。(=先週そのトラブル対応で疲れた)」

ホテルの人なら、
Greeting of the gentle guest made me motivated.
「そのやさしい宿泊客のあいさつが私をやる気にさせた(=その優しいゲストの挨拶でやる気になった)」

医療系なら、
The doctor made the patient sleep in the room.
「その医者は患者にその部屋にで寝させた」

映像関係なら、
The price of the video editing tool made me made upset.
「その動画編集ツールの価格に驚愕した」

モノ makes 対象 状態


等々、いろいろ応用はきくかと思います。
このSVOC一文を日本語で分解すると
「モノ(=人、物、事)」makes 「対象(=たいてい人)」「状態」
になります。

「モノが対象を状態にする」という表現に置き換えられる文がないか
まずは日常の日本語を「英語っぽい表現の日本語に置き換える」ことから始めましょう。
1日の中で目にするモノや事柄の状態を、そのつど言い換えるだけで、徐々に英語っぽい表現な日本語をつくれるようになるはずです。
まずは20個程度、置き換えられそうな文を探してみましょう!


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